クラブ

２０００年に社会人フットサルチームとしてP.S.T.C.LONDRINAは設立されました。そこで活動する選手が、フットサルという競技を世間に広めたい、サッカーの技術向上に有効なフットサルを子供達にも伝えたい、そして、フットサル/サッカーを含めたフットボールで生活できたらという想いを抱き、LONDRINAフットサルスクールが立ち上がりました。

当時の日本、特にクラブの活動エリアでは、フットサルという言葉すら一般的に知られてはいなく、フットサルスクールの社会的地位は無いに等しかったです。出来たばかりの町クラブスクールは、わずか数人の入会からのスタートでした。

今聞けば嘘のような話ですが、「フットサルをやるとサッカーが下手になる」という話をされるサッカー指導者の声も聞こえ、悔しい思いもしました。
ブラジルやスペインでは幼少期にはフットサルを行う事が常識になっているという事を知っていましたし、実際にブラジルへ渡り、自分の目で確かめていたので、いかにしてこの事実を伝えればいいのかと頭を悩ませましたが、メキメキと上手くなる子供達の成長が正解を示してくれる形となりました。

当たり前の話ですが、指導をするには会場が必要で、公共の体育館やテニスコートの一部を間借りしながら転々とし、時に急な会場変更や予約が取れなかったりと面倒をかけた事もありましたが、保護者の方々の協力により何とか切り抜けていく事が出来ました。この時も、楽しそうにボールを蹴り、成長していく子供達の姿がクラブと保護者の共通のモチベーションとなっていました。

６年ほど活動を続けましたが、２００７年Fリーグ（日本フットサルリーグ）の開幕を控えた前年、いよいよ活動拠点の整備がクラブの発展には必要と感じ、設立当初に会場として利用していたテニスコートが廃業している事を知り、地主さんへフットサル施設の整備をお願いに伺いました。 何処の馬の骨とも分からないクラブという印象に加えて、かなり世代が上の地主さんは、フットサル施設、フットサル競技自体を聞いた事がなく、説明には多くの時間を費やしました。
ですが、この町から日本を代表する選手を輩出する目標や、子供達が元気で明るくスポーツを楽しむ環境整備に理解を示して頂き、大井町にフットサル施設を整備する事が現実となりました。

大井校、平塚校、秦野校に加え２０１０年には、本厚木の拠点施設の整備と共に本厚木校を開校し、この時スクール生は３００人の規模になりました。
当時は小学校６年生でスクールを卒団し、LONDRINAの活動を終える訳ですが、その後の成長にも責任を持ちたいという気持ちで同年にジュニアユース（中学生）チームを設立しました。

翌年の２０１１年にはサッカー、フットサルの両方を競技するジュニア（小学生）チームと、フットサル専門のユース（高校生）チームを立ち上げ、クラブ設立当初からある男子と女子の社会人チームを筆頭に、小学生から大人まで LONDRINAのエンブレムの元、プレーできる組織となりました。

２０１２年にはクラブとしては初となる屋内施設を海老名駅前に整備し、海老名校を開校。
２０１４年には、より神奈川県西地区での活動を充実させるため、湯河原/真鶴校を開校しました。

この頃には日本サッカー協会を始め、Jリーグクラブの監督などもフットサルトレーニングの有効性を分かりやすく発信するようになり、同時にSNSやインターネットの環境が整備されたことにより、保護者の皆様もその情報を着信できるようになりました。

全国大会への出場を始めとするチーム実績や、念願だった日本代表選手の輩出が新しいチャレンジのきっかけとなり、今まで未整備だったスクール生女子の卒団後の受け皿として、２０１７年にサッカーを専門とする女子ジュニアユース（中学生）チームを設立しました。同年に藤沢鎌倉地域でのスクール整備の要望を受け大船校を開校し、２０１７年現在、スクール７箇所、チーム６カテゴリーのクラブ組織となりました。

わずか１０数年の歴史ではありますが、選手の努力、保護者の協力、クラブの尽力が三位一体となり着実に歩みを進めています。
今後も、在籍している７００名の選手とそのご家族、これから仲間となる選手とそのご家族がP.S.T.C.LONDRINAの歴史を刻んでくれると信じています。

コーチ、フロントスタッフ一同